2011年1月アーカイブ

まずネコでは、次第に暗やみを好むようになり、ガツガツと食べ、物おぼえ(学習力)が悪くなり、運動の調節が悪く、うろついたり、だらしない素振りを示すようになります。


30日以上断眠したオスネコでは性欲が異常にはげしくなります(大脳辺縁系の異常状態)。


はげしい心身の変化を起こす食欲は時には充進するのです。


心理的に長くつづくと苦痛を訴える人もあります。


なかには精神分裂病に似た状態を起こすと説く学者もありますが、一般には否定され、ネコのようには一定した成績が得られません。


しかし、これは大人についての実験であって、乳幼児になると話は別です。


小さい子供ではREMのパーセンテージが非常に高いから、それを断つということは神経系統に大きな悪影響を及ぼすことになります。


REMについては、まだまだ大切な知見がたくさんあるのです。


東洋羽毛工業の実験でもそれは明らかでしょう。


さて、これは臨床実験ですが、アルコールを飲んだり、バルビツール系の眠剤や精神安定剤などで眠ると、睡眠の型が変わって一般にREM期が減ってきます。


また、精神分裂病やノイローゼで眠りの不安定な人は、REMが少ないという報告もあるのです。


REM物質の生体に対する生理作用については、蓄積作用(必要物質の合成)を主に考える人と崩壊過程(有害物質の除去)を主にみる人がありますが・・・


これはむつかしい問題です。


被検者がREM期からくりかえし目をさましていると、その夢は、初めはその日経験した現実の出来事にまつわっています。


しかし、次第にぼんやりした、意味ありげな連想になり、ついには全く空想的な、異様な夢に移って行くものです。


また、ネコのREM期に、記憶と感情に関連した辺縁系の部分(海馬)に特殊な放電現象を見出した、という報告もあります。


これらを総合すると・・・


REM期には保存されている過去の記憶のなかから或るものが引き出され、連想の作用によって新しい記憶が古い記憶のなかに整理統合されるのかもしれません。


そうすると記憶に関係の深い大脳細胞の核酸類、ことにRNAの代謝に目をつけねばなりませんが、すべてはこれからです。


それでは人間ではどうでしょうか?


面白いことに羽毛 布団での睡眠全体を断つと、この場合は、生理的変化はほとんど見られず(デメント)、いらだち、不安、注意散慢を起こします。


さて昔から不眠は人体に悪影響があり、甚だしければ死を招くといわれてきました。


しかし、その真相は後に述べることとして、REMだけの断眠の影響を見てみましょう。

人間でもネコでもREMを断つ実験をつづけていると、そのあとの眠り(これを回復睡眠といいます)では次第にREMの出現が頻繁になります。


ちょうどREMを取り去った期間と次第に1致して、普通のREM周期を取り戻すのです。


更に面白いのは、デメントは30日間REMを除いたネコの脳脊髄液を普通のネコの側脳室に注入してみたら、このネコでもREM除去のネコと同じようにREM期が増加したといいます。


・・・こうしてみると、REM期には特殊な物質(ノルアドレナリンその他でしょう)が脳にでき、それが神経を刺激して、いちじるしい生理学的な変化を起こすにちがいありません。


この物質は、前に脳幹網康体の神経核に働くと言いました。


それを含めて一般に下等動物ほどよく発達しているところの自律神経の上位中枢である大脳辺縁系に働く、と推定されています。


この脳の領域は、後に述べる現代の睡眠理論の章でも大いに注目されるところですが、元来、脳幹を中心にしてそのまわりをとりまいています。


つまり中心に対する辺縁部として名づけられたものです。


進化論的に新しく発達した大脳の新皮質が人間の高等な意識活動を営むに対して、より原始的な、感情と本能(食、性、集団形成)、記憶、内臓のコントロールを行なう脳なのです。


これらのことは羽根 布団 通販が出来るずっと前から判っていたことです。


そこで脳生理学的に言えば、普通の眠りは大脳新皮質の眠りで、日中活動した頭脳を休めるもので(脳睡眠)・・・


REM睡眠はもっと原始的な大脳辺縁系の眠りで、もっぱら身体と内臓を休めるものと言えるでしょう(体睡眠)。